イエメンとイランのカセット
極私的レコ聴き日記。
カセットテープ棚を聴き中です。
イエメンという国を旅したことがあります。
そこでもカセットテープを買いました。
店頭で流れている曲を「これ、どのカセット?」と身振り手振りで訊ねて購入。
イエメンではカセットテープが安くて、日本円で110円くらいでした
(1995年12月3日、サナアで購入。120イエメン・リアル)。
13.ファート・キプシー《マラサ・グァルタン》※聞き書きです。
冒頭に、女性の声で歌手紹介のような語りが入っています。
曲はウード(ギター)と少数のリズム隊をバックに、男性ヴォーカルが歌い上げるスタイル。
アラビア語は全く分からないので、僕にとってはヴォーカルも楽器と変わりません(^^;;
ちなみに、そうは言っても僕には音感が無いので、部屋にヴォーカルと楽器の音が漂うだけです。間違っても楽譜が頭に浮かぶことはありません。
曲が全て終わって、テープも終わる間際に、再び女性の「これでお仕舞い」のような感じのナレーションが入って、テープが「ガシャッ」と終わります。
かつて、タイ語が全く未知の言葉であった頃は、タイ文字は絵のように見えて、言葉は音にしか聞こえませんでした。
しかし、今は文字が読めるため(中途半端ながら)言葉が分かってしまい、かつての感覚は全く失われました。
アラビア語を覚えたら同じ思いをする日が来るのでしょうか。
…アラビア語が分かるようになったら面白いだろうな。
いや、今の感覚が無くなるから面白くなくなるか…。
次は、上記のイエメン(アラブ)とは全く別の文化圏,、イランのカセットテープです。
14.アーティスト名、タイトル名…全くわかりません(^^;;
1995年12月17日、イスファハンで購入。5本まとめて買って22000リアル(500リアルまけてもらった)。当時のレートで594円なので、1本あたり119円。
5本とも試聴させてもらって、結局全部買いました。
そのうちの1本です。
楽器の名前さえ定かではありませんが、おそらくシターの独奏から始まります。
途中から打楽器が加わります。ジャケットのイメージ通りの音です。
とても洗練されてます。
甘〜くしたチャイと、さらにべっこう飴(イスファハンではチャイはこうした飲み方をします)を舐めながら聴きたいです。イランですから、間違ってもビールではありません。
イランて、音楽に限らず、なんでも洗練されていると感じました。
人付き合いの仕方、旅行者に対するもてなしとか、料理、音楽、絵のセンス。
もし、いま日本以外の国で一生を終えよという命令が出たら、イラン、タイ、ブラジルから選びます。
タイ語をあと10年勉強した後の話ですけれど(^^;;