sundaymail’s blog

もう聴かないかも知れない音盤達。じっとたわむ棚板のためにも……レコ棚を片っ端から聴いていく極私的レコ聴き日記。

EDU LOBO と BOSSA TRÊS(ブラジル)

極私的レコ聴き日記。

現在、棚の右端から3.3センチ進みました。

 

今日の二枚。

27.EDU LOBO《edu lôbo》(ODEON 1973)

f:id:sundaymail:20150303201143j:plain

購入データ不明。1995年ブラジルでの再プレス盤。

アルバムの解説があるのは、

●麻生雅人監修『ブラジリアン・ミュージック』(2002年、シンコーミュージック)104頁。麻生雅人執筆。

●『ムジカ・ロコムンド ブラジリアン・ミュージック・ディスク・ガイド』(2000年、アスペクト)139頁。JONGALEIRO執筆。

歌詞が分かりません。メッセージがあるのか、リラックスして聴く音ではない雰囲気。

 ↓裏ジャケ。

f:id:sundaymail:20150303201229j:plain

 

二枚目です。

28.BOSSA TRÊS《BOSSA TRÊS EM FORMA!》(FM-6)オリジナルは1965年。

f:id:sundaymail:20150303201421j:plain

↓裏ジャケ。

f:id:sundaymail:20150303201319j:plain

購入データ不明。ジャケ裏のシール「2..3.95 £11.15」は1995年の再発盤か。

もう1枚のシール「14 2250」は2250円か。

アルバムの解説は、

宮坂不二生監修『ボサノヴァ・レコード事典』(2001年、ボンバ・レコード)52頁。若林佳起執筆。

ピアノ・トリオ。チェレスタも演奏している。

リラックスして楽しむタイプのピアノ・トリオでも、ボサノヴァでもない。

 

今日の二枚は、ブログで聴くチャンスが無ければ、一生聴かなかったかも。 

 

ブラジルのボッサ・ジャズレコ

極私的レコ聴き日記。

レコ棚に戻ります。

今のレコ棚が終わったら実家のレコも聴きます。

全部聴き終わるには 3年くらいかかりそうです。

 

今回はブラジル原盤の再発盤です。

25.Tamba Trio《série autógrafo de sucessos》(Elenco LEX-9328),

タンバ・トリオ《セリエ・オトグハッホ・ジ・スセーソス》原盤1970年。

f:id:sundaymail:20141230194257j:plainアナログ盤。2002年頃新品(再発盤)購入。購入店不明(多分ディスク・ユニオン新宿)。価格2884円(5%税込)。日本プレス盤。

 

レコードについて。

「フィリップス・レコードが企画し、70年代にエレンコから出たタンバ・トリオ初のベスト・アルバム」(宮坂不二生執筆、宮坂不二生監修『ボサノヴァ・レコード事典』2001年発行、ボンバ・レコード、279頁)

 

タンバ・トリオについて。

「ピアノのルイス・エサをリーダーに、ベベート(ベース、フルート)、エルシオミリート(ドラム)の3人で結成されたブラジル初の本格的ボサノヴァ・ピアノ・トリオにして最高峰のタンバ・トリオ」(宮坂不二生執筆、同275頁)

 

有名盤が再プレス、発売されたので購入しました。

ピアノ・トリオにフルート、ヴォーカル、コーラス。

緊張感が漲る演奏。スキが無い感じです。

 ↓スキの無い裏ジャケ。

f:id:sundaymail:20150131213434j:plain

 

26.ブレーノ・サウエル・クアルテート《クワトロ・ナ・ボッサ》(WWLP-0006)原盤は1965年?

f:id:sundaymail:20141230194306j:plain

 アナログ盤。2002年11月9日新品(再発盤)購入。ディスク・ユニオン新宿。1990円(5%消費税込)。

WHATMUSICと言うロンドンにあるらしい会社が発売。

生産はドイツ。

 

こちらもボサノヴァ・ジャズ。ピアノ・トリオにヴィブラフォンのカルテット。

1曲目<VOCÊ>からいい感じです。

緊張感が無くて、リラックスできます。

愛聴盤になるのは、やっぱりこういう盤。

 

 ウィリー・ヲゥーパー『リアル・ブラジル音楽』(2010年、ヤマハミュージックメディア)によると、ブレーノ・サウエルはヴィブラフォン奏者(79頁)。

同書は、別アルバム《Viva o Samba》(COLOMBIA/1959)を紹介(211頁)。

 

↓夏っぽい、いい感じの裏ジャケ。BATERIA=ドラムの文字が跳ねてるのもいいです。

f:id:sundaymail:20141230194300j:plain

 

…自身の備忘録ブログです(^^;;

 

 

 

カセットデッキを仕舞うの巻

極私的レコ聴き日記。

カセット棚を聴いています。

今回は最後の二本。

1998年に敢行した、二度目の世界一周旅行で買ったテープです。

 

23.RAISES CUBANAS《Sabor Almendra》(プライベート制作盤)

f:id:sundaymail:20150120205954j:plain1998年9月5日、ハバナ(キューバ)のアルマス広場に面したレストランで購入。5USD(当時のレートで725円。1ドル=145円)。

 

レストランで演奏していたバンドが演奏後にテーブルを回ってテープを売りに来たので購入。

内容はチャチャチャ、ソンなど。演奏の質は高いです。

バンドは6人編成。パーカッション、ギター、ベース、ボーカル(マラカス)、バイオリン、フルート。

レストランと言っても、オープンエア。

ハバナはとにかく蒸し暑くて、冷たいモヒートを飲みながら聴きました。

 

次です。

これはキューバの後にヨーロッパ経由で訪れた『カーボ・ベルデ』と言う国のカセットです。

24.Simentera《RAIZ》(MÉLODIE 79588-4)

f:id:sundaymail:20150120205829j:plain

 1998年10月15日、プライア(カーボ・ベルデ)のミュージックショップで購入。600CVE(カーボ・ベルデエスクード。当時のレートで942円)。

 

当時は、カーボ・ベルデの音楽がヨーロッパで注目されていて、これはフランス製。

10人編成のバンドで、内容はアコースティックサウンド。

リゾート風の心地良いサウンドです。

 

カボ・ベルデの言葉はポルトガル語と、クレオール語。

どちらも分からないので歌詞も分かりません(^^;;

 

これで、カセット棚は聴き終えました。

年末に出したカセットデッキを仕舞います。

テープは再発見がたくさんあって、折にふれて聴きたいのですが、カセットデッキがとにかく圧迫感があるので、レコ聴きが一巡りした頃のためにとっておきます。

 

イランのピアニスト

極私的レコ聴き日記。

カセット棚を聴いています。

イランで買ったピアニストのカセットを聴き中です。

 

20,21.アーティスト、タイトル不明(※読めない)

f:id:sundaymail:20150120175600j:plain

1995年12月17日イスファハンで購入したカセット。

 

イランでは有名なピアニストだそうです。

ヨーロッパ(フランスだったかな)で活動したとか音楽を学んだとか。

曲は聴いたことがないものばかりです。

独特の浮遊感がある曲。それに起因するのか、どこかピッチがずれている感じ。

買った当初は、カセットテープだから回転精度が悪くてピッチがずれていると思っていました。

ところが…今回、イランのピアノ音楽を調べる過程で、あるCDブックを手に入れたのですが、それによると、近現代イランのピアノ音楽ではペルシャ音階に調律し直して演奏することがあるのだそうです。

 

そのCDブック。

22.モルテザー・マフジュービー《The Art of the Piano》及び《The Art of the Piano 2》から5曲選曲したコンピレーションCD。

(このコンピCDは株式会社ネイチャーブリス、元の音源はMahoor Institute of Culture and Art)

f:id:sundaymail:20150120220416j:plain

 

f:id:sundaymail:20150120220440j:plain

2015年1月15日、Amazonで中古品を購入。1950円(定価2625円)。

 

ペルシャ音階がどういうものか知らないのですが、ピアノ鍵盤に矛盾なく当てはまることは無いように思います。

僕は音感が全然無いのですが、平均律に調律したピアノも和音を唸らせていることは分かります。いわんやペルシャ音階においてをや…。

 

このテープは貴重な記録だと思うのですが、そういう理由で、さすがにずーっと聴いているとちょっとキツいかな。

母がいれば、すぐに聴かせて意見してもらうところですが、それも叶いません。

今度、音楽を専門に勉強した友人に聴いてもらおうと思います。

 

そして、テープとCDが同じ人の演奏に聴こえるので、それも友人の意見を訊こう。 

イランのカセット(その2)

極私的レコ聴き日記。

カセット棚聴きを継続中。

旅の思い出に勝手に浸っています。

イランのカセットが数本あるので、一気に聴きます。

 

17,18.アーティスト、タイトル共に不明(…読めません) 

f:id:sundaymail:20150120180823j:plainイスファハンで購入した5本のうちの2本。

シターとタブラ

 

黄色のジャケットのカセット。

音が吹き抜けるような空間を描いたイラストがセンス良いです。

シターとリズム隊を中心にしてのオーケストレーション

詩を謡いあげるような歌もあります。

 

ブルーのジャケットのカセット。

ジャケットのイメージは静かな感じですが、シターの演奏は情熱的です。

ペルシャ語が読めたら尚面白いだろうなあ。

ジャケットにLos Angelesのタイプがあるので、アメリカ合衆国で活動するイラン人のアーティストかも知れません。

 

次です。

19.パパン・ハッシィーリ (※聞き書きです)

f:id:sundaymail:20150120205935j:plain

1995年12月14日、ハマダンで購入。4000リアル(当時のレートで110円)。

 

このような音楽は「シャジャリオン」と言うのだと教えてもらいました。

ネイ(笛)と歌。

小鳥と鹿と花。ジャケットが春っぽいです。

イランのお正月、ノウ・ルーズにこのようなカードを貰ったことがあります。

カセットの内容はちょっと映画音楽風です。

 

ハマダンは、ブ・アリ・シーナというイランの偉人の出身地。

詩人であり、医者であり、学者。彼の博物館もありました。

郊外にはアルサドルという洞窟もあり、足漕ぎボートで洞窟内を巡れます。

ただし、訪れた12月は雪が残っていて、とても寒かった。

しかし、こういう所は、間違いなく夏が美しいはずです。

 また、イランを旅行したいです。

 

イエメンとイランのカセット

極私的レコ聴き日記。

カセットテープ棚を聴き中です。

 

イエメンという国を旅したことがあります。

そこでもカセットテープを買いました。

店頭で流れている曲を「これ、どのカセット?」と身振り手振りで訊ねて購入。

イエメンではカセットテープが安くて、日本円で110円くらいでした

(1995年12月3日、サナアで購入。120イエメン・リアル)。

 

13.ファート・キプシー《マラサ・グァルタン》※聞き書きです。

f:id:sundaymail:20150120175648j:plain

 

冒頭に、女性の声で歌手紹介のような語りが入っています。

曲はウード(ギター)と少数のリズム隊をバックに、男性ヴォーカルが歌い上げるスタイル。

 

アラビア語は全く分からないので、僕にとってはヴォーカルも楽器と変わりません(^^;;

 ちなみに、そうは言っても僕には音感が無いので、部屋にヴォーカルと楽器の音が漂うだけです。間違っても楽譜が頭に浮かぶことはありません。

 

曲が全て終わって、テープも終わる間際に、再び女性の「これでお仕舞い」のような感じのナレーションが入って、テープが「ガシャッ」と終わります。

  

かつて、タイ語が全く未知の言葉であった頃は、タイ文字は絵のように見えて、言葉は音にしか聞こえませんでした。

しかし、今は文字が読めるため(中途半端ながら)言葉が分かってしまい、かつての感覚は全く失われました。

 

アラビア語を覚えたら同じ思いをする日が来るのでしょうか。

アラビア語が分かるようになったら面白いだろうな。

いや、今の感覚が無くなるから面白くなくなるか…。

 

 

次は、上記のイエメン(アラブ)とは全く別の文化圏,、イランのカセットテープです。

14.アーティスト名、タイトル名…全くわかりません(^^;;

f:id:sundaymail:20150120180820j:plain

1995年12月17日、イスファハンで購入。5本まとめて買って22000リアル(500リアルまけてもらった)。当時のレートで594円なので、1本あたり119円。

5本とも試聴させてもらって、結局全部買いました。

そのうちの1本です。

 

楽器の名前さえ定かではありませんが、おそらくシターの独奏から始まります。

途中から打楽器が加わります。ジャケットのイメージ通りの音です。

とても洗練されてます。

甘〜くしたチャイと、さらにべっこう飴(イスファハンではチャイはこうした飲み方をします)を舐めながら聴きたいです。イランですから、間違ってもビールではありません。

 

イランて、音楽に限らず、なんでも洗練されていると感じました。

人付き合いの仕方、旅行者に対するもてなしとか、料理、音楽、絵のセンス。

もし、いま日本以外の国で一生を終えよという命令が出たら、イラン、タイ、ブラジルから選びます。

勉強するとしたら、アラビア語の前にペルシャ語

タイ語をあと10年勉強した後の話ですけれど(^^;;

マダガスカル

極私的レコ聴き日記。

カセットデッキは圧迫感があるので早く仕舞いたいです。

でも、仕舞えばテープが聴けなくなる…。

 

15.TARIKA《TANORA MILALAO》(RBK)

f:id:sundaymail:20150104185111j:plain

マダガスカルのカセット。1995年11月15日新品購入。アンタナナリボのスーパー、シャンピオンで、店員におすすめを選んでもらって購入。

下のカセットと合わせて2本で32000マダガスカル・フラン(当時のレートで768円)。

 

マダガスカルはヴァニラで有名ですね。あとはバオバブの木が思い浮かぶかな。

私が旅行した頃は、テレビコマーシャルで流れた「ワオキツネザル」と言う原猿が横っ跳びする映像が有名でした。

 

マダガスカルはアフリカのすぐ横っちょにありながら、住んでいる人々はアジア系と言われています。

1500〜2000年前に、インドネシア地域から移り住んで来た人々らしいです。

話されているマダガスカル語も、インドネシア語派とか。

 

人々の顔かたちから受ける印象も、そう言われるとアジアっぽいです。

ケニアから訪れると、特にそう感じます。

…とつい安心してしまいますが、マダガスカル人は外国人と見ると、なかなかしたたかなので注意したほうが良いと思います。

 

露店のおばちゃんが平気な顔で、現地の10倍の値段を言ってきます(^^;;

タクシーに相乗りしたオッサンが、ドライバーに現地語で何か告げて手前で降りてしまい、私に全額払わせた(・曲・)

酒屋に飲み終わったビール瓶を返すと数十円返してくれるのですが、黙っていると何もくれず、店番が自分のこずかいにしようとする(^_^*) 

道を教えてくれたオッサンが、チップを要求してきた(・曲・)ノ 払うか。

 

…個人的な恨みつらみはこのへんにして、カセットの音楽ですが、よく出来ています。

このTARIKAと言うグループは、北中正和監修『世界は音楽でできている 中南米・北米・アフリカ編』(音楽出版社、2007年)によると、マダガスカルの有名なグループ(荻原和也、168頁)らしいです。

カセットは同書発行より12年前のものなのと、記述には前身となったグループのことにも触れているので、このカセットもまた前身の段階かも知れません。

 

16.POOPY《Malagasy Rainbow》(MARS)

f:id:sundaymail:20150104185144j:plain

購入データは上記TARIKAと同じ。

 

1990年初頭のイギリスのネオ・アコースティックとエンヤを混ぜ合わせたようなサウンド。

そんなサウンドに加えて英語の曲もあるから、海外で売ることを狙っていたのかも知れません。

個人的には、TERRY,BLAIR AND ANOUCHKAを思い出しました。

 

マダガスカルでは、モロンダヴァという町で食べたエビ入りソースかけご飯がとても美味しくて、旅の食事ベスト5に入ります。

そこで供された調味料(唐辛子ペースト)が激辛でどうしようもなくて、これも旅の激辛調味料ベスト5です。

(昼+晩)×4日間、同じものを食べたくらい気に入りました。

安かったし(80円くらい)、これだけ旨ければ他のものを食べることも無いと思ったからです。

 

あと、バオバブの実が食べられることを知って、食べました。

グレープフルーツより少し大きめの、ビロード様で覆われた殻を割ると、種子が綿菓子に包まれたような状態で入っています。その種子のまわりの綿を食べます。

酸っぱくて、ちょっと甘くて美味しいです。

食べ過ぎなければ、平和な良いおやつです。

食べ過ぎると、お腹が地獄になります。

 

マダガスカルのカセットはこの2本なので、次回は他の国のカセットを聴きます。